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秋村天光 小説web HOMEエッセー・雑文アリとキリギリス (1 / 1)

エッセー・雑文|アリとキリギリス (1 / 1)

外は36度、なんのこれしき。
その昔「心頭滅却すれば、火もまた涼し」などとうそぶいて、
自ら紅蓮の炎に包まれた、比叡山の大僧正に比べれば……
とは言うてはみたものの、
やはり小生、そこは凡夫の悲しさで、とても外に出る気にはなれず……
相変わらず冷房の利いた部屋でこんなくだらないことを書いている。
外は、セミの声がにぎやかだ。
そう言えば、有名な童話「アリとキリギリス」の元の話は、
「アリとセミ」だったらしい。
ところが、この本がよく読まれたヨーロッパにはセミはいなかったので、
どこにでもいてわかりやすい、キリギリスにしたのだと言う。
いい迷惑なのはキリギリスである。
身に覚えのない無実の罪により、怠け者の汚名を着せられた訳である。
しかし嘆くまい、君はセミ君よりも長生きできるのである。
やがてその汚名を晴らせる日も来るであろう?、、、かな?
胸を張って歌っていてもらいたい。

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