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エッセー・雑文|消息不明 (1 / 1)

なつかしい友人、T氏からプレゼントが届いた。
その中に手紙があり、
「新同窓会名簿をみたら、K君が行方不明だそうだ」
と、心配気に書いてあった。
確かに『行方不明』はいろんなことを連想させる。
(しかしこれは、T氏の単なる言い回しであって、
実際のところ名簿には、「消息不明」となっている)
実は小生も、高校の同窓会名簿には、消息不明となっているのである。
すでに郷里の実家は皆引き払っており、そのためであろう。
しかし、妻も同じ高校なので、彼女には名簿が送られて来ている。
それで、小生の消息不明も分かったのであるが……
こちらから報せてやればいいのだが、何か面倒で未だにそのままにしてある。
ところが、こういうことがある。
毎年この時期になると、地元の新聞社から電話があり、
「高校野球が始まるにつき、OBとして協賛して欲しい」
つまり広告を出してもらえませんか?ということだ。
新聞社は、ちゃんと小生の消息をつかんでいるのである。
一度不思議に思って尋ねてみたところ、
「学校で分からなかったので、同級のOB、Kさんに聞きました」
との返事であった。
流石に新聞社!商売である。
金儲けではない同窓会は、そこまではしないのであろう。
あるいは個人の事情を考えて、深く探索はしないのかとも思われるが、
何となく淋しい感じがするのも否めない。
しかし、まあいいか……

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