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秋村天光 小説web HOMEユーモア・パロディ続地獄裁判 (1 / 1)

ユーモア・パロディ|続地獄裁判 (1 / 1)

[カンダタ氏、やはり敗訴]
  前回トピックスでお伝えした、
血の池地獄の住人「カンダタ」氏(年齢不詳)が、事もあろう2、
お釈迦様を名誉毀損で告訴すると言う、あの世始まって以来の前代未聞の珍事件は、
やはり、予想にたがわずカンダタしの敗訴となった。
ーー地獄共同伝発ーー
  去る地獄月地獄日、地獄裁判所、第13法廷で開かれた
第1回目の審理で、あっけなくカンダタ氏の敗訴が決定した。
実はこの早期結審の裏には、エンマ大王の鶴の一声が大きく影響していたものと推測される。
 この日、夏休み休暇を利用して、極楽国技館で開催中の、
大相撲あの世場所を、ご覧になっていたエンマ大王から
この日の担当であった、見る目嗅ぐ鼻裁判長に、
自ら電話が入ったのは、審理が始まった直後であった。
この瞬間に、彼の敗訴は決定したと言っても良い。
後は、形式通りに形ばかりの審理が淡々と進められ、
最後に、裁判長が判決文を読み上げるまでの所要時間は
たったの、二時間と言う速さであった。
こうして、然あの世のひとびとを驚かせた
前代未聞の人騒がせな裁判は終了したのである。
又、 この敗訴によって、同氏が起こしていた
芥川龍之介氏に対しての同様の告訴もやむなく取り下げるものと思われる。
 尚、最後に
例え、エンマ大王からの電話がなかったとしても
カンダタ氏に、全く勝ち目はなかったであろうことは、
専門家の一致した意見であったことを伝えておきたい。
2002年09月03日 15時49分22秒

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